1on1をする中で、メンバーからリーダーに役割が変わった時に必ずと言っていいほど相談される内容があります。それは「何をしたらいいかわからない」です。さらに付け加えると「何をしたらいいかわからないから不安。リーダーに向いてないんじゃないか?メンバーに戻って営業していた方がバリューが発揮できるんじゃないか?」という内容です。中には本当にプレイヤーが向いていて、プレイヤーをやった方がいい人もいます。しかしだいたいの場合は「リーダーをやったことがないからやり方がよくわかってない」と感じています。
わかりやすいんで「営業の場合」で書いてみます。
役割と仕事内容
そもそもメンバーとリーダーではやる仕事の内容が変わります。だいぶ端折って書いていますが、イメージが湧けばOKとします。下記のようにメンバーとリーダーはやる仕事の内容が少し変わります。ピンクの部分がリーダー初心者は初めての仕事になります。
目の前の仕事は当日〜1週間、最大1ヶ月くらいのイメージです。
ちょっと先を考えるは3〜6ヶ月くらいのイメージです。自分の目標数値だけでなく、リーダーなので部下の数字、また係数分析や仮説から導き出される解決すべき課題を決め、それを行動に移していく仕事です。
しれっと書きましたが、「解決すべき課題を決め」の「決め」が大事です。しかしこれまで「決めること」をあまりやってきていないとなかなか「俺はこうするぞ!」を決めるのに結構苦戦します。
なんで「何をしたらいいかわからない」となるのか
理由は「やったことがないから」です。何をすればいいか知らないから、何をしたらいいかわからないのはしょうがないことかと。
何をすればいいのか
営業であればまずは「3〜6ヶ月後のチーム売上目標達成方法を考える時間」を取ってみることをオススメします。
この「考える時間を取る」というのがなかなか難しいです。考える時間を確保することで100%答えが出るわけではない、他の人から見ると「何やっているの?」と言われたら「考えている」としか言えないからです。しかし成果を出している人は「考える時間」を作っている傾向にあります。なので100%答えが出るわけではないが、考える時間を取ることで成果を出す確率は上がります。
また「ちょっと先を考える」はリーダーの仕事なので、そもそもやっていないと「仕事してない」となります。 考える時間は後回しにしがちですが、優先度は高めと認識しておくのがいいと思います!
向いているかどうかはやってみないとわからない
まだやったことがないのでやってみないとできるのかどうか、向いているのかどうかわからないですよね。なのでまずは半年くらいやってみて、振り返りをしてみるのがいいと思います。ほとんどの場合は「案外大したことではなかった」となると思います。
振り返った時に「やっぱりプレイヤーがいいな」と思う場合はそれもそれで正解なので、素直に上長に伝えて見ることをおすすめします!
リーダー初心者にオススメ。
柳井正:僕自身、本書の原典である『プロフェッショナルマネジャー』と出会って初めて、“経営とは目標から逆算して、その目標に到達するために考えられる限りのことをいいと思う順から実行していくことである”ということを学びました。