マネジメントをしている人の中に「アドバイスを求められてアドバイスしたのに、アドバイス通りにやってくれていなかった」という経験がある人は多数だと思います。
なんでそういう事象が起きるのかを自分の体験をもとに考えてみました。
そもそもアドバイスに従うのは高度なスキルかもしれない
道を歩いていていきなり「こうしたらいいよ!」と初対面の人(誰だよ)に言われない限り、アドバイスを受ける際はなにかしらの課題や問題が起きていることがほとんどかと思います。アドバイスを受けるまでの段階はあらかた下記のイメージです。
①ドキドキしながら報告
課題や問題が発生したことを報告することはドキドキしますよね。怒られたくないし、会社員だった場合は評価が下がって給料が下がるなど、自分に実害がある可能性がある。とはいえ一刻も早く報告した方が身のためです。
このハードルを超えないといけないのでまず1つ目の高度スキルを発揮しないといけません。
②ドキドキしながら相談
こういう場面っていつもは結論から話せる人もなぜか結論から言えないんですよね。不思議ですよね。この状況下で結論から話す、高度スキルです。
③自分の非を認める
これが最も難しい高度スキルです。自分の非を認める。課題や問題が発生したのは100%自分のミスでも非を認めない限りアドバイスを受け入れることができないはずです。人間には一定の防衛本能があるので理解をしていても反発してしまうことはあると思います。
④次のアクションに怯える
一度問題を起こしてしまっているのでアドバイスに従って行動をしようとしても「また問題を起こしてしまうのではないか?」と考えるのが人間の正常な思考な気がします。じゃあどうしたらいいのか?
「アドバイスに従ってよかった」という成功体験を積むことで、「アドバイスに従う」に抵抗がなくなります。積極的に自分の非も認められるようになるとより加速して成功確率の高いアクションを起こせるようになります。
自分は「自分の非をすぐに認められる自分って大人になったなー、すごいなー」とボソボソ独り言を言って自己肯定感を勝手に上げていた気がします。
✏️
「スキル」と記載をしたのは「経験すると伸びるもの」だと考えているためです。
前まではアドバイスをしてもなかなか実行に移してくれなかった人が、「いいからまずやってみて!」と伝えた後「アドバイスに従う」ことで成功体験を積み、どんどん成果を出すようになっていったからです。
マネジメント側もアドバイスを受ける側だった時の気持ちを忘れずにいられると、スムーズに成功体験を積んでもらえるようになるかもしれないですね。
以前書いた本の事例も参考になりそうなのでぜひ。