エンジニア採用の「ペルソナ」はどこまで作ればいいのか。

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採用に関しておそらく一番最初に実施するであろう「ペルソナ作成」について今回は書いてみようと思います。また「エンジニア採用が難しい」ということはよく言われているので「エンジニア採用におけるペルソナ作成」に関して。しっかり手順を追って、適切な人材に会うことができれば、採用することは可能だと考えています。「しっかり手順を追って」がとても大事です!

その中でもとても重要度の高い「ペルソナ作成」について、現時点での自分の基準を共有したいと思います!

エンジニア採用の「ペルソナ作成」とは?

 そもそもペルソナとは

ペルソナ(persona)とは、サービス・商品の典型的なユーザー像のことで、マーケティング関連において活用される概念です。

そして
実際にその人物が実在しているかのように、年齢、性別、居住地、職業、役職、年収、趣味、特技、価値観、家族構成、生い立ち、休日の過ごし方、ライフスタイル……などリアリティのある詳細な情報を設定していきます。
 
このようにペルソナを明確にすると「どんな人を採用すればいいか」が明確になります。どんな人を採用すればいいかがわかればどんな媒体で、どんな方法で、どんな採用予算で採用すればいいのかということを明確に決めることができるようになります。
こちらはTECH::EXPERTで利用しているホワイトペーパーの一部です。

 

具体的なイメージを書き出してみる

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項目に沿ってペルソナを書き出してみた後は、具体的に存在するような人物を想像してストーリー調で書き出してみましょう。エンジニア求人を見てみると「Ruby/PHP/Python/Perlでの実装経験」と記載をされている求人を見かけることがありますが、自社が使っている言語の経験者の方が望ましい場合の方が多いと思います。まずはうやむやにせず、明確に採用したい最高の人物像を書いてみることをオススメします。
 
 

ペルソナ作成事例 

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オススメポイント1「サービスの規模」
人事は具体的なマーケティング・システムのことはわからなくても調べればどのくらいが目安のかがわかります。ダウンロード数やMAUなどを明確にしてみると案外「どのサービスが該当するのか?」が明確になり、スカウトを送る際やリファラル採用で社内に呼びかける時もよりイメージがつきやすくなります。 
 
オススメポイント2「年齢」
それぞれの年齢にライフステージが変わるので考えることが変わります。「スキルをつけたい年齢」「マネジメントも経験してみたい」「家族との時間を確保したい」などそれぞれの年齢によって考える状況が変わってきます。
 
オススメポイント3「マネジメント経験」
スクラムマスター」「マネジメントを行っていきたいと考え始めるようになった」と記載はまだプロジェクト単位ではマネジメントをしていたが、人材のマネジメントまでは深く関わっていないことが想定されます。マネジメントの経験は会社にとっても、個人にとっても「あるか・ないか」で相当な違いが出ます。ここもある方がいいのか、なくても大丈夫なのか明確にしておく必要があります。
 
オススメポイント4「転職活動の状況」
wantedlyには登録しているが、まだ活発ではない」というように「もう積極的に活動しているのか」「まだ活動前なのか」という点で採用方法は変わってきます。「まだ積極的ではない」方にアプローチするにはリファラル採用などが有効です。あまり活動していない方の求人サイトには「最終ログイン4ヶ月前」 などと記載があります。スカウトを無駄に消化しないよう気をつけましょう。
 

ペルソナを作成できたらエンジニアとスカウト対象を一緒に見る

採用したいエンジニアのペルソナを、人事が作成した段階ではまだ完成度は50%です。実際にエンジニアにチェックしてもらうのと同時に、エンジニアと一緒にスカウト対象のレジュメを見ることで精度がかなり上がります。

10人分のサンプルを人事が用意する

エンジニアは採用のプロではありません。そのため「求人サイトに登録されている人材」を理解しているわけではありません。具体的にスカウト対象だと思う10人分のサンプルを人事が用意しましょう。

ギリギリマッチしないかも?を用意する

ベストマッチの人はスカウトをお送りしたらいいと思います。一番難しいのは「ギリギリマッチ」しないかも?という人材像です。そこを人事とエンジニアの双方が明確にすることでより明確なペルソナ作成に繋がります。

30分で認識統一を完了させる

「自分はこう思っているけどどうか?」というディスカッションをしましょう。意外と「A社は2015年当時は◯◯という技術を使っていたのでうちと合いそう」や「このサービスは◯万ダウンロードなので、まだ◯◯といった部分を経験していないので難しそう」などの意見はとても参考になります。長くやってもしょうがないので、30分程度で終えるようにしましょう!

エンジニアに関する知識を身につける

採用ペルソナを作成するためにはエンジニア/プログラミング/システムに関する知識が足りないと「そもそも何を書き出せばいいのか?」という壁にぶつかるのではないでしょうか?基本的にはエンジニアが人事になることやエンジニアの知識を身につけることをオススメしますが、すぐに知識を身につけることはできないと思うので、下記を参考にしてみてはいかがでしょうか?まずは自分で理解していることを入力して、わからないことをエンジニアに相談してみましょう!

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エンジニア採用の「ペルソナ」はどこまで作ればいいのか。という疑問は解消されましたでしょうか?上記を参考にまずは現状のエンジニア採用ペルソナを見直してみるのはいいかもしれません。
エンジニア側からしても企業における課題、挑戦できる環境、必要とされているスキル、採用したい人物像を明確にしている会社の方が「話を聞いてみたい」となる想像が湧きませんか?
 

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