写真を撮る時は「周り」が大事:その1

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写真を撮る時にメインとなる被写体を写すことはとても大事です。しかしそれと同じくらい「周り」に気をつけることが大事です。また写真は引き算でよりよくなります。被写体が目立てば目立つほどよりわかりやすい写真・伝わりやすい写真になります。

今回例に使う写真はディズニーランドのキャストの方に撮影していただいたものです。修正すれば問題はないですが、基本的に初心者がやりがちなことが満載だったのでこちらを使わせていただきました。

ディズニーランドのキャスト教育に「写真の撮り方」があれば、よりゲストは幸せになりそうですね。

  

◯良い例

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無駄なものが少ない

写真はとにかく引き算が大事です。すべて収めるのではなく、なにを撮影すればいいのかを決めて、それが撮影されていれば問題ありません。後ほど悪い例に記載しますが、無駄なものは極力入れない方が良いです。

キャラが入っている

キャラクターがしっかり写っているのであまり広く撮る必要はありません。こちらも後ほど悪い例に記載がありますが、キャラクターがしっかり入っているのであまり広く撮影する必要はありません。

家族の顔がしっかり見える

この写真で何より大事なのは家族の表情です。親は笑顔ですが、子供は不安がっているところが一目でわかりますね。「初めてのディズニーでキャラクターに会うと絶対泣いていたよね」という話を将来できることでしょう。

どこで撮っているかわかる

「it's a small world」という看板が見えればどこで撮影しているかがわかります。建物は確かにカラフルで写真に納めたくなってしまう気持ちはわかります。しかしその優先順位はあまり高くありません。

× 悪い例

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建物の上が写っていない

先ほどの良い例で「看板が写っていればどこで撮影したかわかる」ということを書きました。この場合は確かにどこで撮影したかはなんとなくわかります。しかしそれであれば建物の一番上まで入っていた方が写真を見る際にわかりやすいです。

左に知らない人が写ってる

周りを見ていない典型的な例です。家族+キャラクターがしっかり写っているので、左の人まで写さなくても良いはずです。

右にベビーカーが写ってる

これも上記と同様にここまであえて写さなくてもいいと思います。またそこまで写していることによって写真の中に必要のない「地面」という情報も入ってしまっています。

下半身は写さなくていい

家族の顔とキャラクターが写っていれば問題ありません。ついては下半身は必要のない情報です。また子供を抱っこ紐で抱えていて急いで外したこともあり、だらしない状態になっているのが一目でわかります。なので下半身まで撮影する必要はありません。

家族の表情がわからない

一番大事な家族の顔が拡大をしないとわからない状態です。他のところを追加で写すよりも一番優先度の高い家族の顔を入れることでよりよい写真になります。

 

まとめ

「キャストは一旦全体を入れて撮影すればミスはないと指導されているのでは?」という意見もあると思います。たしかにlightroomphotoshopなどで修正すれば良い例の写真のような形にはなります。しかし一眼やミラーレスを持っている人に関しては帰宅後や後日たくさんの写真を処理する手間があります。もし上記のことを理解してくれていて、良い例のような写真が撮影できていれば編集作業を削減できます。そこまでいくとユーザー体験としてはとても嬉しいですよね。

 

とにかく写真を撮る時には被写体以外の「周り」にも気をつけてほしいと思います。最初は一つ一つ確認が必要ですが、慣れてくると自然と「周りの邪魔なもの」を避けるようになってくるのでそこは場数かと思いますので、とにかく写真を撮りまくってみましょう。