有効な面接フィードバックは「◯◯◯◯」をしてから

1次面接(1さん担当)と2次面接(2さん担当)をそれぞれ個別で対応して2次面接後に面接担当者間のフィードバックを聞いた時に「なんだか全然噛み合っていないぞ?」と感じた時がありました。たまたま1回あったわけではなく、自社採用・採用支援先・前職などでもまぁまぁ遭遇していた出来事なので原因と対策を記載してみようと思います。

 

それぞれの評価

1さんの評価:
緊張してる雰囲気はなくコミュニケーション能力も非常に高かった。結論から話せるし、人柄も良かった。成果も出していたし、再現性がありそう。

2さんの評価:
質問に対する返答がズレることが多かった。結構緊張しているような感じで会話も硬い感じがした。

1さんと2さんの話を聞いて本当に同じ人を面接したのか?というレベルでフィードバックが食い違っていたので実際に自分も候補者と話をしてみることにしました。結果的に2さんが言っていた評価に近い印象でした。なぜこのようなことが起こったのか?

 

同条件だと勘違いしていた

同じ人を面接しているのだから2次面接でも同じようなコミュニケーション、受け答え、印象を与えているものだと1さんは勘違いをしていました。2さんは代表取締役だったこともあり候補者がこれまでとは比較にならないほどに緊張をしていたことがわかりました。それぞれ1さんは「緊張していない候補者」、2さんは「ガチガチに緊張している候補者」と面接をしていた形です。

 

「前提が違う」と話をしても噛み合わない

上記のようにお互い「前提が違う」ので面接のフィードバックをしても1さんは「結論から話をできていたけどな?」、2さんは「返答がズレていたし、話が冗長だったけどな?」となってすれ違ってしまいます。釈然としない形で結果が出ると採用ペルソナの見直しや面接時の対応方法の変更、質問内容などを見直すことも難しくなります。

 

どうしたらいいか?

おすすめとしては「面接を録画して、倍速で見てからフィードバックをする」です。今回の課題は「前提が違う」という部分なのでそこをまずは統一すると面接フィードバックの理解度も上がるはずです。面接の録画をするとさまざまなメリットがあります。

・面接に同席しなくてもいい
面接に同席するとなると日程調整が少し先になったりします。また同席している時に表情はどうしたらいいか悩む人も多いはずです(経験あり)。あとSlack、Facebook Messengerの対応しがち。

・倍速で見れる
2倍で見ることで時間短縮になります。オススメはビデオスピードコントローラーです。

・何度でも見返せる
見るタイミングも自分で決められるし、聞き取れなかったところや見逃したところをデータがある限り何度でも見ることができます。採用して5年経過した時点で「あの人は面接時どんな感じだったんだろう?」というのも振り返りできますよね。

 

とはいえ面接の録画を見られるのはなんだか恥ずかしい

わかります。そう思いますが、「正しく候補者を判断してミスマッチを防ぐ」「採用ペルソナを見直すことができる。不要な採用工数を削減できる」などのメリットの方が大きいので録画をするようにしましょう。最初は恥ずかしいですが慣れます。

逆に録画を社内共有できない面談、面接をしている方が問題なようにも感じてきました。

「社内メモのために録画させていただきますね」と冒頭に伝える

面接に入っていきなり無言で録画されたら候補者体験最悪です。なので面接の冒頭に「録画しますね」と伝えると良いと思います。弊社でも行っていますが断られたことは今のところないです。

 

まぁ最初はGoogle Meet、Zoomでいいんじゃない?

最近は有料の面接録画サービス、商談録画+AI書き起こしツールみたいなものがありますが、最初はスモールスタートということで追加費用かからないMeetやZoomの録画機能を使って見るのがいいんじゃないかなと思います。もし課題が出てきて文字書き起こし、会話解析が必要になればそれを使えばいいと思います。

職務経歴書、履歴書と一緒で録画データも非常に重要なデータなのでそこは各社個人情報保護はしっかりやっていきましょう!

 

採用基準を一度決めてもそれが全ての正解ではないので正しくフィードバック、対話をしてよりミスマッチを防ぐ、採用工数を削減する方向に持って行きたいですね。